鉄塔ハイキング19 その名もずばり宮ヶ瀬線

鉄塔ハイキング19 

その名もずばり宮ヶ瀬線

これは2012年6月に歩いた記録です。
2020年8月、一部改編。

宮ヶ瀬ダムすごいなー。
よく見ると鉄塔があるよ。右のほうに。
と、いうことで見に行った。
 


その1 1番から5番と観光放流

エレベーターやインクラインでは登らず、
工芸村へ向かう坂道を上がっていく。

かなり急な階段と坂道。そしてやっと、ここまできた。
ちいさくいますね、右のほうに。

丘を登ると

お出ましだ。流れる汗。

その横にいるのが、さっき下から見た鉄塔。
こんなに近くに来た。

名前が!名前が知りたいのです。
脚元までは行けないが、望遠レンズでがんばる。

読めました。
宮ヶ瀬線1。
そうか、そうか。そのままだ。

では、次は宮ヶ瀬線2だね。
電線をたどると、今いる道を越えて向かいの山へ延びている。

2という数字が見えた。

次はさらに山の上だ。
2と3とわたしの間には深い谷がある。

昨日の梅雨入り宣言はどうなったんだろう、というくらいの晴天。暑い。
3の向こうはどうなってる。
玉すだれの滝トンネルを抜けてみよう。

鉄塔は全く見えず。
堤体の裏側がよく見えた。

どこかの海岸みたいだけど宮ヶ瀬湖。
地層が見えると、ちょっとどきどきする。
斜めだ。

トンネルにもあった玉すだれの滝という名前は、滝の幅が雨の降り方で広がったり狭まったり、玉すだれを開閉したみたいになることに由来するのかな。勝手な想像。

大きな土嚢がかわいさを演出。鬼か天狗か森の巨人の忘れ物って感じ。

この場では宮ヶ瀬線3より向こうは見えなかった。
山を登ってみようと思ったが、この看板に恐れをなして即中止。

宮ヶ瀬線の特徴は、なんといっても片腕なところだろう。
1回線のため、片腕だけを使って送電している。
余裕を見せてる印象。
ハンドルを片手で握るみたいな感じ。

この特徴があるため、宮ヶ瀬湖の裏手を走ってみると簡単に次が見つかったのだった。
かなり見えにくいが、左端におそらく宮ヶ瀬線4と右端に5。

さらに県道513号線を行くと、片腕が連なっていた。車を停めるところが見当たらず、窓から流し見して終わってしまった。いつか、かなり歩いてもいいからどこかに停めて追跡したい。

さて、今日は観光放流の日。
30分前から、橋には見学者が待ち構えていた。

上からは放流はよく見えませんとアナウンスがあるが、今日は上から見る。
宮ヶ瀬線1への出発点である発電所が、おもちゃのように見えた。

見学の子供たちの歓声ともに放流が始まった。


ひゃっほう。虹だよ!

拍手に送られて放流は終了。いいものを見た。

梅雨はいつ明けるだろう。

その2 7,8,9番を遠く見て17番まで

その2
梅雨のさなかでも天気予報は晴れ。
では行こう。
車は鳥居原におけばよい。

鳥居原ふれあいの館(いえ、と読む)に車をおいて出発。もちろん、徒歩だ。
この日は自転車の人が多かった。赤い自転車はそのうちの1台。
県道513号線を宮ヶ瀬湖に背を向けて歩く。

歩く人がいることを想定していないような歩道をゆく。

立派な門構えだったり、おそらく蚕を飼っていたと思われる農家がある。

佐久間東幹線が山を越えて下りてきた。

順番からいくと、これから山を越えて東京へ向かうのか。
小さなお寺があった。鎌倉時代このへんを治めていた肥後守の墓所があるそうだ。

宮ヶ瀬線はまだみえてこない。
途中にあったものをご紹介。

助けてケロ。

厚い座布団でおもてなし。
小柄なおばあさんなら、足が地面につかなくてぶらぶらしそう。

ゴミを出しにきたおばあさんに、まああんたどこのひと?ときかれたので、今日はあっちに写真を撮りにいくんです,と答えた。すると、そっちい?宮ヶ瀬湖は反対方向だよ!なんで???なにがあるの???と、ものすごく怪訝そうだった。いやあ、山の写真を。。。。と答えてしまった。今回はあながち間違いではない。山の中でそばに寄れないもののほうが多かったから。

串川の蛇行に沿って道もくねくねと曲がる。
何回か曲がった後、視界が開けて、ようやくお出まし。
後に車で計測したところ、ここまで約4キロ。

右手の山から下りてくる。
見えにくいけど、3本ある。

初めに見たのは、後から分かったことだが、宮ヶ瀬線10。
ということは山の3本は7、8、9となる。前回4、5は見たから、6がとんでいる。
宮ヶ瀬線10。片手でくいっと曲げている。

碍子3本使いのダイナミックなカーブ。

送電線は直線で山を越えるが、人間と川はくねくねと進む。
石塚がならんでいるのが下から見えたので、迷わず階段へ。
いたいた。庚申塚。傷みがはげしくて、いつのものかは分からなかった。三猿もみえにくい。


右の塚の三猿のうち右の二猿は横向きになっている。仏様の顔も、外人または濃い顔の日本人風である。その時代、外人なんていないはず。濃い顔の人がモデルなのだろうか。

山の向こうに宮ヶ瀬線11。
これは近づけるかもと、細い道を入っていくと、民家の庭に直通だった。
距離としてはかなり近いので、てっぺんの番号札が見えた。ここで初めてそのときまでに見たものの番号がわかったのだった。


片手ですよね。

鉄塔はあいかわらず山の上をつなぐ。
スパゲティ屋さんのところまで来た。
次は、宮ヶ瀬線12。

そこで新事実が。
片手ばかりじゃ疲れるのか、右左右、になってる。
次の宮ヶ瀬線13も。
ほら。

真ん中だけぶら下がるタイプの碍子がついてる。

近くのお寺の墓地まで登ってみたが、近づける場所はなかった。
鉄塔は道路を外れ、このまま513号線歩いても離れていくばかりのようだ。後は車で追いかけよう。
そこで、ごはん。
スパゲティ屋さんは川の上のテラス席があって、外観の印象に反して中が広かった。ガーリックパスタがおいしい。

撫でて、といわんばかりの猫の背中。

車取りに戻ろう。5キロくらいあるけど。
バスが1時間に1本ある。あと30分あるのか、次のバス停まで歩こう、ってやってたら乗らずに先に鳥居原に着いた。
県道513号から国道412号へ。
するとすぐ、次が見つかった。コンビニに停車。
駐車場から見えたのは、さきほどの宮ヶ瀬線13と次の14。また片手に戻った。

14の次は、道路脇におりてる。
これは近づけそうだ。
そのまま歩き出した。

ついに脚元まで来られた。宮ヶ瀬線15。プレートもしっかり読める。平成8年生まれ。

投てきの選手みたいな片手。

下からも撮り放題。

そして、次とその次はまた山の中へ。
宮ヶ瀬線15、16、17。

17は右左左、という変則的な並び方。

鉄塔ハイカーを飽きさせない細かい演出のはずはない。力学的ななにかからこの並びは決まったのだろう。

さて、次が難しかった。送電線の方向からすると、近くのゴルフ場に入っていく。そこでゴルフ場に入ってみた。ゴルフをしなくても入ることはできるようだ。駐車料金もとられなかった。周りとは全く違う服装でてくてく歩いて鉄塔を探すと、あった。遠くに。反対側だから左右右。17だ。

後で調べてみると、どうやらここらあたりで、ゴルフ場を横切る都留線と合流しているのではないかと思われる。ゴルフ場をもっと奥まで入っていけばわかりそうだ。またの機会に。

おまけの酒蔵

鳥居原ふれあい館で買った日本酒の蔵が近くにあるようなので、寄ってみた。

平均29才の杜氏がつくるお酒。
この日本家屋の中にも入ることができる。

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