ココログからの移設まとめ

どうやって習得すればいいのだろう

検索すれば、体験者の方々が詳しく書き残してくれている。
2年前に移設を決めた当初、それらサイトに書いてある通りにやっていたのだが、パスって何?ってレベルの自分にはそれでも難しく、放置した。
2020年8月、他県への移動がままならない上、異常に暑い夏が来た。1週間ある夏休みは家にこもってブログの移設を終わらせようと腹を括った。

鉄塔ハイキングなら地図を持たずに出かけても楽しいのだが、ブログの移設には詳しい地図が必要だった。今回はあえてではなく、仕方なく地図なしで進むことにした。
自分のレベルだとたとえ地図があっても違う道に入っていただろう。

万人には通じないかもしれないが、自分流移設の方法をまとめておく。

ココログからエクスポート

ココログブログの設定画面に、エクスポートのボタンがある。クリックして中に入り、期間を選ぶ。
2年間、100件の記事であれば、一回でエクスポートできる。期間や記事数の多い場合や通信環境に不安がある場合は、何回かに分けたほうがよさそうだ。

自分のパソコンにpostという名のテキストファイルができていた。
開けてみると、

AUTHOR: Kaori_AJH
TITLE: 瀬戸大橋とわたくし
STATUS: Publish
ALLOW COMMENTS: 1
CONVERT BREAKS: default
ALLOW PINGS: 1
CATEGORY: たび:四国だらだら旅
CATEGORY: 写真機
DATE: 06/06/2010 04:58:55 PM
BODY:

となっていた。BODY:の次の行から記事が始まる。これが記事の分だけあった。
画像は全てアドレスで表示されていた。
ココログでせっせと文章を書き画像をアップロードしていたが、画像はurlみたいな方法で表現されていたのかー、初めて知った。こんなレベル。
何も知らずにばんばんアップロードしていたため、画像は3000枚もあった。100枚以上の画像を含んでいるような記事を書いてきたからだ。

とりあえず移設は簡単にできる

Movable Type・TypePad インポートツールというプラグインを使う。
ダッシュボード>ツール>インポート、進むと、Movable Type・TypePadからインポート表示されているボックスがある。
インポータの実行、をクリックして、先ほどのpostファイルを指定して待てば、インポートができました、お楽しみくださいと表示が出る。

確かに、ココログがそっくりそのまま表示できている。

これで終了。

ではなかった。テキストはわたしのレンタルサーバーにあるワードプレスから出ているが、画像はココログにリンクしていて、ココログのアカウントから引っ張り出しているのだ。

ではどうすれば画像も含めて全部ワードプレスになるのか分からず、2年が過ぎた。

これまでやったこと

2020年の夏休み前にやっていたことはここにまとめてある。なんの参考にもならないので読む必要はないが、もしココログの画像移転がたいへんだったという方がおられれば、共感していただけるかもしれない。


ここから方法の説明です

環境はMacです

画像を集める

ココログのブログ設定画面などから画像をまとめて転送することはできない。
どうにかしてココログで使った画像を集めてこなければならない。

リンクと画像の抜き出しツール

このサイトを利用した。これはスグレモノのサイト。
サイト名:リンクと画像の抜き出しツール
http://www.shurey.com/js/works/linkview.html
使い方もシンプルにまとめられている。

画像を抜き出す方法

ソース(テキスト) の欄に、ブログpostのコピーをペーストする。

URL検索 にある画像ボタンをクリック

整理 にある並替ボタンをクリック

テキスト の一覧ボタンをクリック

ソース(テキスト) 欄に並べ替えられた画像url一覧が表示される。欄のどこかをクリックすると全選択されるので、そのままコピーする。
これをペーストするのはエディタではなく、エクセルにする。(環境による)

URLcollectorでダウンロードする

URLcollectorを利用した。これも使い勝手の良いソフト。
ソフト名:URLcollector
ダウンロードサイト:http://solidbluesky.com/urlcollector.html

ダウンロードしてから最初にソフトを立ち上げると、何をダウンロードするか聞かれるので、画像にする。

DLリストが開くので、ここに先ほど抜き出してきた画像url一覧を貼り付ける。urlはエクセルにペーストされてあるはず。

抜き出しツールのソース(テキスト)欄に表示された画像url一覧の貼り付け方

×うまくいかないやり方
・コピーしそのままDLリストに貼る
・エディタにぺーストして全urlを再コピーしてDLリストに貼る。
→いちばん上のurlのみ貼られる。

うまくいくやり方
エクセルにペーストし、それを再コピーしてDLリストに貼る。
→全urlが貼られる。

ダウンロードされるのは元画像である

ココログでは、小さな画像をクリックすると大きな画像が出るようにしていた。
この場合、元画像と表示画像は別のフォルダにあり、別のurlを持つ。
ツールではどちらのurlも一覧に出るが、2つともコピーしてDLリストに貼っても、ダウンロードされるのは元画像のみであった。

画像を転送する

画像の大きさを変えないなら、メディアアップロードは不要

ココログでは、アップロードした画像は自動的に800*600以下になるように調整されていた(ようである)。
ダウンロードした画像はほぼ全て800*600(縦画像の場合は600*800)である。

このままの大きさでよければ、メディアへのアップロードは不要になる。

メディアアップロードをしない場合、ダウンロードした画像をFTP転送し、ブログ画面ではサーバーの画像を呼び出すことになる。

サーバーにフォルダを作る

Xserverの場合

Xserverアカウントにログイン

サーバー>サーバーID>操作メニュー>ファイル管理をクリック

WebFTP画面になる

ワードプレスのあるドメインのファイルをクリック

public_html>wp-content>uploadsと進む

「フォルダ作成」で、適当な名前のフォルダを作成

記事ごとにフォルダ分けする

全画像を1フォルダにするか、 記事ごとに別フォルダを作るか?

全postの全画像を一つのフォルダにまとめておくと、後の画像url書き換えが楽である。

だがわたしの場合、記事数が少ないこと、1つの記事に画像が多いこと、移転に伴い非公開にする記事が半分程度あること、公開記事のテキストを修正したかったこと、などから、postを分断し記事ごとのテキストファイルにした。画像も記事ごとにダウンロードした。
そのほうが、記事の修正には便利であった。どこまで修正したか分からなくなることも防げた。

よって、切り出しとダウンロードは記事ごとに繰り返し、記事数だけフォルダを作り、そこに記事ごとのテキストファイルと画像を入れた。

FileZillaを使って転送する

Xserverアカウントにログインしてサーバー番号を確認しておく。

FileZillaをダウンロード、インストールする。
https://filezilla-project.org/download.php?type=client

ソフトを起動し、画面左上の線でつながったコンピュータの絵をクリックするとサイトマネジャーが開く

サーバー情報を入力
・サーバー番号
・パスワード(アカウントに入るときのもの)
接続ボタンを押してサーバーにログイン

左:アップロード元
転送したい画像の入っているフォルダまで降りていき、フォルダを開く。
画像ファイルが縦に並ぶ。

右:アップロード先
自分でサーバー上に作成したフォルダに降りていき、フォルダを開く。
初めて転送する場合であれば、ファイル名は何も出ていないはず。

アップロードしたいファイルを左から右にドラッグすれば完了。

画像urlを書き換える

必ずサーバーへの画像アップロードが終了してから、開始する。

使用エディタ:CotEditor

ココログpostの画像urlの例(クリックすると大きくなる画像の場合)

<a href=”http://umegae.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2010/09/26/p9221395_2.jpg” class=”mb”><img src=”http://umegae.cocolog-nifty.com/miniiku/images/2010/09/26/p9221395_2.jpg” width=”300″ height=”225″ border=”0″  /></a>

画像urlに改行を入れる

複数の画像が改行なしにくっついていると、先頭の画像アドレスからあと全部が選択されてしまうので、
まず初めに

></a><a href=

で検索し、あれば、

 ></a>\n<a href=

 で置換する。

 前半部分を全部消す
<a href=.+="mb">

で検索して

  

つまり、何も入力しないで置換。

アドレスをサーバーのフォルダに書き換える

例)

http://umegae.cocolog-nifty.com/miniiku/images/20XX/XX/XX

https://chocotyan.com/wp-content/uploads/作成したフォルダ

に置換する。

代替テキストとタイトルを消す
<img alt=".+" title=".+" src

で検索して

<img src

で置換。

サーバーにある画像からサイズを変えない場合
width="\d+" height="\d+" border="\d"

で検索して

   

つまり、何も入力しないで置換。
この置換をしないと、ココログでの表示サイズ、つまりクリック前の小さいサイズで表示されることになる。

800*600を600*400に変える場合
【注意】全画像が一括で変わってしまう
width="800" height="600"

で検索して

width="600" height="400"

で置換する。

ココログでクリックして大きくなる仕様にしていない画像の場合

複数の画像が改行なしにくっついていると、先頭の画像アドレスからあと全部が選択されてしまうので、
まず初めに

></a><img src

で検索し、あれば、

 ></a>\n<img src

 で置換する。

<a href=から始まる部分がないので、アドレスをサーバーのフォルダに書き換えるステップに進む

例)

http://umegae.cocolog-nifty.com/miniiku/images/20XX/XX/XX

https://chocotyan.com/wp-content/uploads/作成したフォルダ

に置換する。

代替テキストとタイトルを消す
<img alt=".+" title=".+" src

で検索して

<img src

で置換。

サーバーにある画像からサイズを変えない場合
width="\d+" height="\d+" border="\d"

で検索して

   

つまり、何も入力しないで置換。
この置換をしないと、ココログでの表示サイズ、つまりクリック前の小さいサイズで表示されることになる。

800*600を600*400に変える場合
【注意】全画像が一括で変わってしまう
width="800" height="600"

で検索して

width="600" height="400"

で置換する。

メディアアップロードを使う場合

便利なプラグイン:Bulk Media Registar

フォルダの画像が一括で登録できる。

使い方

メニューにあるBulk Media Registarにカーソルを当て、一括登録をクリック

いちばん左のプルダウンメニューにサーバーのフォルダ一覧が表示される。
拡張子を選び、選択をクリック。
テキストによる検索の欄は空欄のまま、検索をクリック。

(ファイル数)ファイルを登録する準備ができました…と出たら、
その下の赤い「登録」ボタンを押す。

あとは待つだけ。

選択登録もできる。選択できる画像に制限はなく、登録ボタンのクリックはやはり1回である。

ライブラリに画像があるとサイズが選べるので便利

アップロードすると、保存されるフォルダは保存した日に基づき

public_html>wp-content>uploads>年>月

に自動で振り分けられる。

フォルダの中を見ると、複数の大きさの画像ができている。
(一例)

100x100 4.63k
1024x768 0.18M
150x150 9k
1536x1152 0.32M
2048x1536 0.49M
300x225 24k
320x180 20k
320x240 26k
768x576 0.11M
scaled-e1597192379911 0.12M
scaled 0.68M
(大元は 7.25Mの画像)

画像リンクを作りクリックして大きく見せる仕様にもできる。
scaled-e1597192379911 というのは、そのリンク先の画像の大きさである。

このように、ブログの内容によって使う画像の大きさを選びたいときなどには、メディア アップロードを使った方が良い。

メディアアップロードでライブラリ登録する利点

以前にも書いたように、今回の画像の移設は
・小さい画像をサイトからダウンロード
・それをメディア アップロード
までは、すでに済ませていた。

この暑休みにやっといろんなことが分かってきて、
・抜き出しツールを使って大きな元画像を再ダウンロード
・FTP転送で上書き
・画像url書き換え
を行ったため、画像サイズは小さいまま登録されている。

今、ライブラリで見るその画像のサイズ情報としては小さいままである。
しかし、ブロックエディタの画像でライブラリから呼び出すと大きい画像が出てくる。
さらに、右のメニューで画像の大きさを調整することもできるようになっている。投稿作成時に大きさ調整ができることは、メディアアップロードの最大の利点。

調整できるのは画像ブロックの場合のみ

ただし、画像ブロックにした時のみ、この調整が可能。

段落ブロックに画像を挟み込む形では、大きさの調整はできない。
画像urlを含んだテキストファイルを新規投稿にペーストすると段落ブロックになるので、中の画像は大きさ調整できない。

ついに画像もワードプレスに移設

インポーターを使わず、記事ごとに、画像url書き換え後のテキストファイルを新規投稿にペーストした。

タイトルを入力した。
本文を修正した。
カバーをつけた。
アイキャッチ画像をつけた。
スラッグをつけた。
カテゴリーにチェックを入れた。

そして公開。
移設が完了した。

どこにも出かけない暑い夏休みも終わった。

移設しない記事はどうしたか

鉄塔とそれ以外に分けて、ひとつのテキストファイルにまとめた。
TITLE:以外のヘッダーやフッターを削除。
画像の切り抜きとダウンロードとFTP転送。
ペーストして新規投稿。
非公開記事に設定。

これで、自分だけは古いブログをいつでも見ることができる。
文を読みたいというより、画像が見たいことがあるのだ。

そして、ココログを解約した。
ブログを書く楽しみを最初に教えてくれたココログに感謝します。


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