鉄塔ハイキング13 網というより立体あみだくじ 〜新鳥飼変電所〜

鉄塔ハイキング13

網というより立体あみだくじ

〜新鳥飼変電所〜

実際に行ったのは2011年6月。
一部改編して、2020年8月、再掲。

新幹線で衝撃を受ける

東海道新幹線で関東から新大阪に向かう時、
京都を出て新大阪が近づき、減速が始まるあたりでは右の車窓に注目する。
そこには新幹線の車両基地がある。

しかし、その10秒くらい前は左を見てたほうがいい。
すごいもんがある。

京都を出てから山崎を過ぎたあたりで、
左手に大きな鉄塔が固まって見えてくる。
赤白の四角いやつとか4導体のすごいのとか。
あれはおそらく敦賀からきているUHVの鉄塔だろう。たぶん。

それで鉄塔群は終わりかーとおもっていると、
最後にどーんと来るのがこれ。

右の高架が新幹線。
画面奥が新大阪方面。
新幹線からは、根元が見えないから巨大な網のように見える。

行ってみて衝撃を受ける

まずこれはどこなんだ。
新幹線に乗る機会があったので、iPhoneのgoogle mapで自分の位置を確認しながら車窓を見る。
巨大な網は、新鳥飼変電所にあることが判明した。
じゃ、行こう。最寄り駅から歩いて。
大阪モノレールの「沢良宜」が最寄り駅。
ここから歩いて25分くらいのところに新鳥飼変電所がある。
このあたりには大きな倉庫、卸売市場などが並び、トレーラーがたくさん走っている。
「第一京浜」な感じがする。

淀川を渡るともう見える。近くにポンプ場があるようなところだ。

近づいていく。
田んぼあり、自動車整備工場あり、JR東海社員のための駐車場あり。そんな場所。

となりの8回線の鉄塔もすごいな。

近くで見ると、鉄塔と鉄塔が連結されていて、あいだの送電線は格子状に配されていた。その格子はさらに二重になっていた。車窓から数秒見たときは一重だと思って網と感じたが、厚みがあるのだった。
こりゃすごい。
もうこれは鉄「塔」じゃない。鉄「体」だ。鉄とワイヤーで構成された立体構造物。


まったく気付かずに道路の真ん中で撮っていて、軽自動車が申し訳なさそうにやさしくクラクションを鳴らして通っていった。よくいるんだろうか、こういう人。

手前の鉄塔の番号がわかった。
淀川西線53。

送電線は左右だけでなく、前後でも結ばれている。
立体あみだくじ。

となりの8回線も一緒に見上げてみる。

これはすごい。

鉄道遺構

気がすんだ。
では戻ろうと歩いていると、新幹線の上を跨いでいる、遺構のにおいを漂わせた何かがあった。
なんだろう。
道路か鉄道の切れ端のような。

跨ぎ越した反対側から。

遠くから見ると。

なんだろうな。
ところで、後ろに見える鉄塔を近くで見たら迫力ありそう。
次はここに行くか。

おまけ

卸売市場ちかくのファミリーレストランで食事をした。わたし以外の客は輸送か市場の関係者。白のハイネックシャツとか紺の作業着を着ているにいちゃんやおっちゃんたち。店は禁煙どころか分煙でもない。食前食後にタバコを吸っていた。にいちゃんら、いつもご苦労様やな。ゆっくり吸うていきや。あとは安全運転でな。という視線を送っておいた。
タバコ嫌だわー、なんて顔に出したりするコドモではないもんで。
嫌なら自分が出て行けばいいのだ。

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