鉄塔ハイキング16
ちりも積もれば保土ヶ谷線
2011年12月に歩いた記録を、2020年8月、一部改編して再掲。
浜岡線を追いかけていったら最後は旭変電所だった。ここから保土ヶ谷線が始まるのを知った。そして最後は保土ヶ谷線95として終わることはすでに見て知っていた。
そういえば他にも何回か保土ヶ谷線は目にしていたなと、自分の書いた物を読み返してみた。
すると、35から95までは見ていたのだった。35としてのプレートはなく横浜火力北線14となっていたけれど、順番からすれば35となる。
途中、本牧線と一緒になり,プレートは本牧線となる箇所もある。
ということは、あと1から34まで見れば制覇だ。
まずは1番鉄塔のある地へゴー。
鶴見駅からバス。変電所直通ではないため、乗っている間ずっとグーグルマップの青い球を見ていて、変電所に近づいたらそこにあったバス停で降りた。
その1 保土ヶ谷線1番の次は横浜火力北線、しかも番号は減っていく
さて、出発しますよ。変電所の向かいの看板建築。
保土ヶ谷線1ばーん。家を出た時は曇っていたのだが、着いてみたら晴れた。
ヘリウム工場の向こうに次がある。デハイッテミヨー(ヘリウムを吸ったへんな声で)
キタヨー(もういい)
横浜火力北線46。保土ヶ谷線の名前は消えたが、保土ヶ谷線2となる。
いつできたものかは見えなかったが,最新鋭のものなのか、鉄柱で、足も広がっていない。なんとなく、ガニ股型とか名付けたくなる。勝手に命名するのも楽しみのひとつ。
上の4回線が横浜火力北線、いちばん下の2回線が保土ヶ谷線。この鉄塔はモダンだな。
リベットがペンキで塗られていないから、黒くて目立つ。虫みたいだがあの大きさだと手元に来たらカブトムシより大きいだろう。
次は横浜火力北線45(保土ヶ谷線3)。減ったり増えたりしてる。北線は発電所に近づくが保土ヶ谷線は離れていく。つまり、1本の鉄塔で流れる電流は逆方向。
鉄塔には小さく名前が書いてある。
次はショッピングセンターの中?向こう?
正解は建物の真ん中。今日は脚元がにぎやか。スケートリンクができてる。鉄塔は左手のカゴの中にいる。
ほら。たしかに横浜火力北線44(保土ヶ谷線4)
駐車場を出ると次がいた。奥にいる小さいのは以前追いかけたJR新ー大線。再会だ。
横浜火力北線43(保土ヶ谷線5)
脚は接地点が複数ある型。
ここからJR新ー大線と付かず離れずで進んでいく。
ショッピンセンターの向こうは畑。大きな旧家もある。
縄文時代ときいてイメージする髪形、みたいな縛られ方をした白菜。一個一個、手で縛ったのだと思う。手間がかかってる。
そんな中に、横浜火力北線42(保土ヶ谷線6)
ひとつ前の43で、脚元の接地点が複数あるようにみえたのは、この形の石が深く埋もれていたからなんだ。そんなことがわかった。
次はおいしそうなものの向こうに。鶴見大学の敷地が広がっている。
部活帰りの男子高校生のグループとすれ違った。そのうちのひとりが「ああ、俺、はつじょうしてえ」と言う。いくら若いからってストレートすぎでは、と思ったら「ちがった、じょうはつしてえんだった」と言い直した。その子の連れも言っていたが「なんだそれ」だ。
そんな会話と横浜火力北線41(保土ヶ谷線7)
ちょいと曲げている。左に小さくJR新ー大線。高さを記したプレートも見えた。48メートル。
起伏がない。どんどん行ける。
横浜火力北線40(保土ヶ谷線8)
すごく、「まっすぐ」な印象。
地面に平行な碍子の方向がひとつの直線上に並んでいて、さらに、地面に垂直な碍子がその直線上に接点をもつから、「まっすぐ」にならんでいるのだ。これを覚えておいてください。
すごい急坂。雪の日は怖そう。上らなかった。
だって、これからこうなんだもん。
横浜火力北線39(保土ヶ谷線9)
複雑な印象がしません?
それは、近づくと分かる。
地面に平行な碍子の方向は同じなのだが同一直線上に並んでおらず、ずれている。だから、前から見ると裏側の碍子も見えて複雑な印象になるのだ。鉄塔はひとつひとつ違う。
上ったからには下るのだ。
この階段,一段の奥行きが大人のかかとくらいしかなく、足を斜めにしないと下りられなかった。階段じゃなくてただの壁だったんだろうか。
下りるとちょうど、次の鉄塔の頭の部分が見えた。家と家の間に下りの階段か急坂があるだろうと入っていくがどこも行き止まりで、しばらく鉄塔から離れて尾根伝いに崖を歩く。
ようやく下りるところがあったが、こんなに離れてしまった。
ここにあった横浜市の古木銘木100選の樹。
その2 横浜火力北線38(保土ヶ谷線10)から32
また平地に戻り、横浜火力北線38(保土ヶ谷線10)。カーブしている。
手前に看板建築。扱ってるものが麹。渋いぜ。
どうりで坂が急なわけだ。キューケーシャチホウカイキケンクイキだもん。
ここに来るのがたいへんだった分、次は簡単にしておきましたといわんばかりの、直通の道があった。
横浜火力北線37(保土ヶ谷線11)へ。
やけに陣地が広い。
さてこれは、地面に平行な碍子は同一直線上にいるが、垂直な碍子はその直線に接点がない、というまた別のパターン。これで3つめ。
また次も直通だ。
でも東急の線路の向こう。ガードをくぐって、横浜火力北線36(保土ヶ谷線12)
少し行くと自動車学校があった。ここはJR新ー大線のときにも通ったところ。
0系新幹線のプレート。再会。
ということは、次のも見ている。覚えていた。新幹線の横の横浜火力北線35(保土ヶ谷線13)
保土ヶ谷線から変電施設へ下りてきている。もとはといえば、その上の横浜火力北線が送った電気が変電所経由で戻ってきたんだけどな。
こういう形のをドラキュラ鉄塔というらしい。土木の雑誌で知った。
送電線が下りてきているところと、1本の送電線が分岐または1本に合流するところって、テンションがあがりぎみ。
下りてくる〜。
分岐する〜。
流れるような電線はこび。
これまで通ってきた鉄塔を一望。
左半分切れているのはJRのやつ。
山から下りてきた送電線はかなり曲げられていることが分かる。
いかくされる前に次行こう。
新幹線をくぐると大きな通りへ。
おなかすいたな。
横浜火力北線34(保土ヶ谷線14)
これもカーブしているため、立つ位置によって碍子の見え方が変わる。
ギザギザになったりする。
新横浜のオフィス街に来た。JRのときは、ビルに映る鉄塔をえらく気に入ったもんだった。
また来るとその時の記録には書いたけど今日は寄らなかった。流れを途切れさせたくなかった。
次の横浜火力北線33(保土ヶ谷線15)はテニスコートと介護施設に囲まれ近づけなかった。
新しいビルのためなのか、更地になったところを過ぎると、直角の横浜火力北線32(保土ヶ谷線16)
ビルと同じ角度。
アウトとイン。
いいねえ。いいねえ。
その3 横浜火力北線31とその枝番2本
そして次も直角の横浜火力北線31-2(保土ヶ谷線17-2?)いきなりの枝番。
今度は全体を入れて、アウトとイン。
そして鶴見川にたどりついた。
鳥も人も少なかった。子供の乗ってきた自転車はたくさんあったけど、子供もあまりみなかった。
次も、枝番だった。
横浜火力北線31-1(保土ヶ谷線17-1?)
下りてくる型。花も一緒に。
下りてくる〜。
河川敷を歩き、道路をくぐると横浜火力北線31(保土ヶ谷線17)
左がそれ。右はJR新ー大線。
まっすぐだ。保土ヶ谷線の碍子は少ない。
謎の建物を過ぎて、鉄塔はまだ続くがここで本日は終了。
歩き続けていたのでコートの中は暖かいのだが、風で身体の表面の温度は下がっていたらしく、店に入ってやっと自分の手の冷たさに気付いた。
おまけ1
足はうつぶせに見えるが、からだはたぶん車の底部のほうを向いているはず。すごい背筋。すごい仕事だなあ。
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