鉄塔ハイキング4
本牧線54が地下にもぐるまで
2010年12月に歩いた記録を、2020年8月、一部改編して再掲しました。
冬の早朝ハイキング
やすみの日だけどいろいろ用事があるからその前に、鉄塔みてきた。
スタートは本牧線54。ここに来るまでに高速道路を渡るのだが、いかにも朝、な感じの写真が撮れた。
みんな朝から忙しそうだ。
スタート。
近くのタクシー会社からタクシーがいっせいに出動していった。
本牧線55と56。
住宅地の中にある。
56の近くで、またおばさまに話しかけられた。
何撮ってるの?
鉄塔です。あの高校前の鉄塔から順に。
なら3本目ね、って即答して、さらに「今はどうか知らないけど、この送電線は京急に電気を送ってたんだから!」ってちょっと自慢げだった。地元愛のなせるわざだ。愛されてる鉄塔。
ここでもカラスは巣作りをしていて、彼女はヒナの誕生から巣立ちまで一部始終を観察したそうだ。「巣を見るといないから、あれって思うと巣から出て横のほうで羽ばたいてたの」
こうしてこの鉄塔は毎日見つめられていたわけだ。
公園の向こうに57。
滑り台のはしごを上ると、目の前はこうなってます。
次も近寄れなかった。太陽の位置が低い。
公園の動物たち
右手は公園。ガサガサという音がしたと思ったら、あ、リス!
あ、人間!という感じで逃げて行った。
次も木に囲まれていた。
次もだ!本牧線60。
ただのキリンではない、おなかの中は配電盤のようだ。鍵穴がある。可愛いアイディアだと思った。
後ろに見える階段横の斜面を登ると本牧線60の足下に近寄れる。
公園を離れる時ふりかえるとこんな感じ。
土木遺産
土木遺産発見。隧道。昭和2年に掘られたものだ。水道管を通すために掘られた。同じ形式のものが近くにもう1本あるそうだ。
こんな階段を上ったり下りたりしてやや迷いつつ、本牧線61。
62は高校の敷地の中。向かいに63。63は送電線を直角につなげている。
次からは連なって視野に何本も入ってくる。てっぺんに鳩がとまっていた。
見晴らしが良い。
南太田変電所
ここが本日のハイライトだった。ちょっと今までと雰囲気の違う鉄塔が登場。
そのうしろにごちゃごちゃと何かある。
ここは京急に電気を送る変電所だった。さきほどのおばさまの話のとおり、ここまできていた送電線は京急に電気を送っていたのだ。
変電所内部。ブーンという、電磁電磁した低音が鳴っている。いちばん奥の四角い枠から、崖の下に向かって送電線が延びている。
さらに別の鉄塔からも崖の下へ送電されている。そろそろ終点の南太田駅だ。
駅に出るには、お寺の中を通って行く。銅像は日蓮さん。かなり急な階段を下りて行く。お寺だからお墓があったのだ。お墓参りがエクササイズになりそう。
お寺と鉄塔のコラボ。
ファイナル鉄塔が見えてきた。
ここから地下に入るため、送電線が真下にのびている。ここから先には鉄塔はない。
思ったよりすんなりと来れた。朝の散歩にはいいんでは。
おまけ
変電所の奥から崖の下へのびていた送電線はどこへ?
崖に沿うように下りていき、線路へとつながっていた。